イタリアでオリーブオイルが栽培されているのは、トレンティーノからシチリアまで。
イタリア食材・ワインと南北の気温差というのはお決まりごとのようなもので、当然そこにしか育たないオリーブもあり、ざっと160種ちょいあります。世界で一番種類が多いそうです。

オリーブの木は異種としか交配できないそうなので、組み合わせると偉い数ですよね・・
ただ、実が柔らかいものは酸化が早くオイルに向かなかったり、全てがオリーブオイルになる訳ではないので実際には半分くらいかなぁ・・と思います。

Frantoio(フラントイオ種)、Leccino(レッチーノ種)、Maurino(マウリーノ種)、
Moraiolo(モライオーロ種)、Pendolino(ペンドリーノ種)

こ の辺りがイタリアでも全国的に栽培される有名品種ですが、フラントイオ種などは独特の苦味からブレンド専用種ですし、レッチーノ種は扱いやすさからカサ増 し用種に使われたりなど、その内容については様々で、この品種を使っているからいいオイル・・っていうわけではありません。

では、どうやって自分の好みのオリーブオイルを探すか・・。
オリーブオイルの味は、その地方の食文化と深く繋がっていると思います。
イタリアの農業は基本的に地産地消なので、長年掛けてその料理に合うように作られていると言っていいと思います。

シチリアやカンパーニアなど産地が海産物をメインに食べるところはデリケートで、トスカーナやウンブリア、ラツィオなど肉類、中でも狩猟料理が多いところはかなりインパクトのあるオリーブオイルになる傾向があります。

ではバター文化の北部は?となりますよね。
こちらは食文化より日照的な問題で薄いです、そして高いです。

値段の話もついでにすると、
エミリアロマーニャ州より北部は収穫量が圧倒的に少ないことから、かなり非常識的な値段を提示してきます。去年のVinitalyでもガルダオイル押しとか大人の事情プンプンなキャンペーンがありましたが、コストパフォーマンス悪いです。
ついでにリグリアも生産量少ないので高いです。

その次にトスカーナやシチリアは、品質にバラつきがあるのに、値段にはバラつきなく高いです。
こちらはブランドを築きあげたことからの値段ですね。
トスカーナ・『キャンティ』なんて付けちゃった日にはかなり不誠実な値段が付きます(笑)
それでもブランドに飛びつく人がいるから、、そういう値段なんでしょうけどね。

逆に値段だけ安ければ・・・というならプーリャ産。
生産量がイタリアで最も多く、ちょっと独特のクセがありますが非常に低価格です。

そもそもオリーブオイルの香りと味ですが、
黄色・黄金色系のオリーブオイルにはトマト、ナッツ、アンティチョーク系の香りがあり、ナッツっぽい甘さから苦味に変わる系、甘いまま消える系があり、
黄緑・深緑系のオリーブオイルには、芝生や緑茶っぽい香りがあり、アンティチョーク系の旨みから苦味に変わる系、旨みのまま消える系があります。
どちらも新鮮なオリーブオイルには終わりにピリっとした辛味を残します。

料理毎にオリーブオイルを揃える訳にもいかないと思いますので、
家庭用には2種類あればいいかなぁ・・と思います。
黄色い系のオリーブオイルは魚料理用、ニンニク料理用、
緑系のオリーブオイルはコクを出してくれるので煮込み料理用。
商材としてもこの2種類を用意しています。

 

ちなみに濃いオリーブオイルでマヨネーズ作ると偉いことになります。やって後悔しました><